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RSウイルス:(0→) 0
hMPV※:(1→) 1
アデノウイルス:(3→) 4
溶連菌:(27→) 10
胃腸炎:(48→) 75
水痘:(0→) 1
手足口病:(1→) 2
突発性発疹症:(2→) 2
ヘルパンギーナ:(0→) 0
伝染性紅斑:(8→) 14
インフルエンザ:(257→) 141
新型コロナ:(8→) 8
(※ヒトメタニューモウイルス)
やや遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
インフルエンザが猛威を振るっている中での長いお休みのため、皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。しかし、お陰様で家族サービスに努めることができると同時に、この冬休みで普段の約2か月分の歩数を稼ぐ事ができました(普段は1000歩/日前後)。ただ、それなのに3〜4kgもの何かが腰回りに貯まってしまったという不可解な現象が生じており、加齢による基礎代謝の低下を痛感せざるを得ませんでした・・・
ひとまずエネルギーも貯まりましたし、今年も気合を入れて診療に望みたいと思います。今年もよろしくお願い申し上げます。
今週の1日あたりの来院数は平均216人/日(先々週は340人/日)、発熱者は平均76人/日(先週は167人/日)でした。
冬休みに入り集団生活の場が減ったことで、インフルエンザはもとより発熱患者が大きく減少しました。ただ、新学期が始まり集団生活が再開されたことで、これまでA型に感染していなかった子達が感染してきており、日を追うごとに陽性率が高くなってきています。中には2回目のA型陽性の方もいましたので、型の違うウイルスが出てきた可能性が考えられます。既に感染済みだから安心という訳ではないかもしれません。ニュースではB型の発生も報じられていましたので、しばらくインフルの流行は続きそうな予感です。
インフルエンザ以外では胃腸炎の方が増えました。ただし、胃腸炎症状がある人の中でインフルエンザA型の方がちらほら見受けられます。通常、腹部症状を示すのはB型であることが多いのですが、今年は「発熱・嘔吐・下痢→A型」というパターンが散見されています。
また、伝染性紅斑(りんご病)の方も日に数名いらっしゃいます。感冒症状の後に紅斑が出て初めて気づくのですが、その時には既に周囲に感染させる力はありません。隔離や行動制限などは不要です。ただ、週数の早い妊婦さんに感染すると胎児に悪影響を及ぼすため、その点だけ注意が必要です。難しいかもしれませんが、伝染性紅斑の発生が落ち着くまで、妊婦さんは感冒症状のある子と極力接触しない・接する時は要感染対策するのが無難かと思います。
八千代の方ではRSウイルスやhMPV(ヒトメタニューモウイルス)の入院が増えて来ているようです。ヒトメタニューモウイルスは今、中国で増えているとニュースでありましたね。いずれのウイルスも風邪ウイルスの一種ですが、新生児や乳児、喘息持ちの方が感染すると、重い気道症状を発症することがあります。特に1歳未満で感染すると、小学校に上がる頃まで風邪を引くたびにゼイゼイ・ヒューヒューしやすくなる傾向があります。最近、妊婦さんが接種するRSウイルスに対するワクチン接種が開始されました。出生後6か月まで赤ちゃんがRSウイルスに感染するリスクをグッと下げます。それ以降は徐々に効果が薄れてきますが、接種していない赤ちゃんと比べれば感染しにくい状態が続きます。1回3万円前後するようですが、接種する価値は十分あると思います。
こちらも感染力が強く、一気に広がります。一度流行すれば地域の総合病院の入院ベッドはあっと言う間に満床になってしまうため、紹介先を探すのが難しくなってきたりもします。インフルエンザと同時に流行するのだけはやめていただきたいなと切に願います。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html