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アレルギー科

Allergies

アレルギー科|印西市のあんべこどもクリニック|小児科・アレルギー・予防接種・乳幼児検診

ALLERGIES

アレルギー科

アレルギー診療

アレルギー科

気管支喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎が代表的な疾患です。正しい吸入の方法、軟膏の適切な塗り方を指導し、食物アレルギーの相談など行います。
当クリニックでの対応が難しいと判断される場合も、十分な診療が可能な医療機関へのご紹介および連携をとって対応いたしますので、ご相談ください。

食物アレルギー

三大アレルゲンとして、卵、小麦、牛乳が挙げられますが、他にも大豆、ソバ、甲殻類、魚卵、ナッツ、ゴマなどがあります。
症状は発疹(蕁麻疹)が代表的ですが、呼吸困難感、胃腸炎症状、意識障害などを生じたり、血圧が低下してショック状態に陥ったりすることもあります。そのような場合、エピペンを持っていれば迷わず打ちましょう。すぐに救急車も呼ぶ必要があります。
時々、入園前に食物アレルギーの検査をするように指示を受ける場合がありますが、医学的に全く意味がありません。血液検査でひっかかったとしても、実際は症状が出ずに食べられるということがあるからです。食べてもいないのに血液検査でひっかかったというだけでそれを除去している場合があります。これほどもったいないことはありません。血液検査の結果と実際症状を起こすかどうかは必ずしも一致しないということを知っておく必要があります。
休日や夜間に症状が出てしまうと、医療機関にたどり着くまでに時間を要してしまいます。そのため心配な食べ物に関しては、「具合が悪くない」時の「平日の日中」に「少量ずつトライ」してみましょう。

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎

新生児は成人と異なり皮膚が薄く、水分を保持できないためすぐにカサカサ乾燥してしまいます。そして乾燥してもろくなった箇所から荒れていき、乳児湿疹ができます。遺伝的・環境的な要因が絡み合って発症すると考えられていますが、治療の基本は清潔と保湿です。泡立てた石けんを使い優しく素手で洗ってあげましょう。ガーゼやタオルなどで洗うと、荒れた皮膚に引っかかってしまい、余計に肌を傷つけてしまいます。顔もしっかり泡立てた石けんを使い洗ってください。石けんが眼や口に入ってしまっても問題ありません。それを恐れて綺麗に洗えず、乳児湿疹ができてしまうことの方がデメリットです。そして沐浴後を中心にワセリンを全身に塗って保湿してあげましょう。一日中ワセリンでテカテカしているくらいの気持ちで塗って構いません。ヒルドイドやヘパリンの保湿剤はベタつかず塗りやすいですが、皮膚が薄い新生児や乳児に塗ると、血流が良くなり余計に赤くなったり痒くなったりする場合もあるため注意が必要です。
乳児湿疹は適切な対処をしないと酷くなります。肌のバリアーが壊れたところから様々なアレルゲンが進入し、食物アレルギーやアトピー、気管支喘息などの原因となります。アレルギー体質だから肌が荒れるのではなく、肌が荒れるからアレルギー体質になると思ってください。
皮膚の炎症が強い場合はステロイドの塗り薬が必須になります。ステロイド薬の使用に不安を感じる親御さんもいると思いますが、小児領域で使用するステロイドの塗り薬は正しい用法用量で使えば、副作用はまず起きません。ステロイドの内服や点滴投与とは全く異なります。むしろ、ステロイドを使用しないことで長期に皮膚が障害を受け、それにより引き起こされる合併症のデメリットの方が大きいです。ステロイドを使用すると皮膚はすぐに綺麗になりますが、塗るのを中止するとすぐまた湿疹ができてしまいます。良くなってもステロイドを「中止」するのではなく、「減量」してください。例えば、1日2回塗って良くなったら、次は1日1回に減量し、それでも綺麗な状態を保てれば2日に1回、3日に1回という感じです。途中で湿疹が出てきたら、一つ前の量に戻って塗ってください。そうして常に皮膚を綺麗な状態に保ちながら、皮膚が厚く強く成長するのを待ちます。この方法はステロイドの総使用量が少なく、皮膚からアレルゲンの侵入のスキも与えないため、最も効果的です。
治療は月の単位、場合によっては年の単位を要すため、根気が必要です。毎日の外用・スキンケアは大変ですが、一緒に治療をしていきましょう。

気管支喘息

喘息は気管支の先の細い部分(末梢側)が炎症でむくみ、細くなるため生じます。息を吸うことはできますが、気管支が細くなっているため勢い良く息を吐くことができず、どんどん肺に空気が溜まっていき苦しくなります。細い気管支を空気が通るため、息を吐く時に笛の音がなるようなヒューヒューした音が聞こえます。
原因は多岐にわたっており、遺伝的な素因と、環境要因が混在して発症します。1歳未満でRSウイルスやライノウイルス(秋〜冬に流行する風邪のウイルス)の気管支炎・肺炎に罹患すると喘息になりやすくなると言われています。また、ダニやホコリ、風邪や台風などによる気圧変化、タバコによる刺激、冷気なども喘息発作を誘発・増悪させます。
2歳未満の子供は体が小さいため、単なる風邪でもすぐに気道がむくんで細くなり、ヒューヒューします。これは喘息発作とは言いません。体がある程度大きくなった2〜3歳以上で複数回ヒューヒューを繰り返す場合に診断となります。
喘息の治療は2種類あります。「発作を起こさないようにする治療」と「発作が起きた時に良くする治療」です。発作が起きている時は苦しいのでしっかり治療するのですが、発作が良くなり症状がなくなると、途端に治療をやめてしまう方が見受けられます。発作を起こさないようにする治療は、症状がない時にも薬を飲むため、つい油断してしまいます。しかし、発作を繰り返していると気管がダメージを受けて硬くなり、太く成長できなくなるため、大人になっても喘息を持ち越してしまいます。喘息の子供10人に1〜2人の割合です。そうならないための「発作を起こさないようにする治療」なので、症状がない時こそしっかり内服を続けましょう。

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎は、スギ花粉などによって引き起こされる季節性アレルギー(花粉)と、ダニやホコリによって引き起こされる通年性アレルギーに大別されますが、どちらも混在していることもしばしばあります。また、花粉症と言っても、春はスギ、ヒノキ、夏はイネ科、秋はブタクサなど、季節によって特徴的な花粉があります。複数の花粉にアレルギーがあるケースも珍しくありません。
アレルギー性鼻炎/アレルギー性結膜炎の症状は、季節性・通年性いずれでも、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、目の痒み・充血などです。
治療として、原因が除去できる場合には可能な限りで予防・除去を行い(こまめな掃除など)、抗ヒスタミン薬内服による治療を行います。お子さんの場合には、はっきりとした診断をされずに長期に抗ヒスタミン薬を内服している場合がありますが、抗ヒスタミン薬は眠気などの副作用が出ることもあるため、注意が必要です。
また、当クリニックでは舌下免疫療法というアレルギー性鼻炎に対する治療も行っています。スギとダニの2種類のみになりますが、ご希望がある方はお気軽にお問い合わせください。

スギ花粉・ダニの舌下免疫療法

免疫療法は、症状に合わせた対症療法ではなく、根本的にダニやスギのアレルゲンに対してアレルギー症状を起こしにくくする、唯一の治療法です。舌下免疫療法はアレルギー患者様でも症状を起こさないくらい微量の抗原エキスを舌の下に数分間保持して行う治療です。副作用も少なく、毎日家庭で治療を行うことで、6、7割の方に症状の軽減を認めています。この治療は認可を受けた医師のみが実施できます。当クリニックは5歳以上で治療を上手に行うことができそうであれば、実施可能です。治療をご希望の方はご相談ください。