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<6/12〜6/18>地域で流行っている病気|あんべこどもクリニック|印西市の小児科・アレルギー・予防接種・乳幼児検診

<6/12〜6/18>地域で流行っている病気


RSウイルス:(3 →) 6 → 5 → 14
アデノウイルス:(3 →) 4 → 2 → 4
溶連菌:(8 →) 11 → 13 → 16
感染性胃腸炎:(115 →) 136 → 117 → 148
水痘:(0 →) 0 → 0 → 0
手足口病:(2 →) 4 → 3 → 9
突発性発疹症:(2 →) 1 → 0 → 3
ヘルパンギーナ:(5 →) 1 → 10 → 30
インフルエンザ:(1 →) 1 → 2 → 2
新型コロナ:(4 →)  3 → 3 → 14

 

今週は1日あたり平均245人(先週は232人)の方が来院され、そのうち発熱者は平均114人(先週は97人)でした。発熱患者だけで連日100人以上の方が来院されており、ピークはいつ過ぎ去るんだろうという印象です。

個別に見ていくと、

ヘルパンギーナが増えてきました。喉が痛くて飲み込みがうまくできず、涎を垂らしている子が目に付きました。

また、1歳未満の乳児でゼイゼイしており、RSウイルス陽性となる子も増えてきました。特に生後1か月でゼイゼイしており、協力病院へ紹介・入院となっている子が数名いました。
発症してから4〜6日目に症状のピークがくるので、その前にすでにゼイゼイしている場合は注意が必要です。ステロイドの内服や吸入器の貸し出しを行い、連日再診しながら呼吸状態を診て適宜紹介という方針を取っています。

インフルエンザの流行はみられませんが、コロナはやや増えてきたでしょうか。ご両親が陽性→子供に感染というパターンが多いように感じます。

上の統計にない疾患では、

先月からずっと同じ傾向ですが、咳で苦しんでいる子が非常に多いです。解熱してから悪化する方も多く、日中は元気でも夜間になると咳で眠れなかったり、咳き込んで嘔吐してしまったりしています。

また、全身に小さいポツポツが広がる感染症が何名か見受けられました。
発熱とともに数mmの赤い発疹が手や足や顔に生じ、全身に広がっていきます。発疹同士が癒合しているような箇所もあり、一瞬「麻疹(はしか)か?」と疑いますが経過は異なるし、口腔粘膜に特徴的なコプリック斑というものは見られません。大して痒みはなく、時間経過で自然に消えていきます。

咳・鼻・目やにの風邪は減ってきていますがまだまだ目に付きます。目の症状が強い場合にアデノウイルスの検査をしていますが、やはり陰性です。

 

例年にない複数のウイルスや細菌の流行で近隣病院のベッドはほとんど埋まってしまっています。例えば酸素飽和度(サチュレーション)は95%を切ると酸素が必要になる状態と判断し、通常であれば入院適応となります。しかし空いているベッドがないため90%でも入院せずに内服と吸入を行いながら何とか外来でフォローしている状態の施設もあるようです。
去年の7月はコロナの大流行、一昨年の7月はRSウイルスの大流行でとても大変な思いをされた方が多いと思います。早くこの流行が去って、今年こそは落ち着いた夏になれば良いなと思っています。

 

前回のブログで少し余計な事を書いてしまいました。こんな私を心配して下さった方々、ありがとうございました。いただいたのど飴やお手紙で復活しましたので、また頑張れます(^^)

 

 

☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html

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