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水痘:(0 →) 0
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ヘルパンギーナ:(0 →) 1
インフルエンザ:(0 →) 0
新型コロナ:(50 →) 64
今週の発熱患者数は1日あたり平均で70人(先週は83人)で、先週に引き続き少しずつ減少してきています。一方で、1日あたりの総患者数は 220人(先週も220人)で変わらないため、発熱以外で受診される方が多くなっています。
内訳として一番多いのはやはりゼイゼイです。喘息発作(肺の問題)の場合、肺は問題ないけれど喉の炎症が強くて咳き込みが酷い場合、鼻が多く喉に流れ込んだり詰まったりするため咳き込む場合などがありますが、いずれのケースも満遍なく多くなっています。発熱とともに症状が出ることもあれば、最初は発熱だけで解熱してから鼻詰まりと痰がらみの咳が酷くなったという場合も見られます。
原因はライノウイルスという風邪のウイルスと思われます。春と秋に流行するのですが、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスと似たような症状が出ます。そして月齢が若いお子さんが早期に感染すると将来的に気管支喘息に罹患するリスクが上がるとも言われています。特に秋生まれのお子さんの気管支喘息罹患率はそれ以外の季節のお子さんと比べても高いと言われています。
次に多いのは胃腸炎です。近隣のいくつかの園では嘔吐・下痢症状の子が多くなり、保健所が介入したところもあるようです。
コロナに関しては、ようやく1日の陽性者が1桁の日が出てきました。2か月半ぶりのことです。陽性率も23→19%と低下傾向です。
ここからは雑談です。先日、市の方から0〜4歳児の新型コロナワクチン接種の打診がありました。厚労省からは11月を目処に接種を開始できるように準備を進めなさいと指示があったようです。現在、5歳以上のお子さんに対しては市内の複数のクリニックや総合病院で実施されています。しかし、0〜4歳のお子さんにも接種しますと手を挙げる施設は現時点でないようです。このような低年齢の子ども達に接種して何か問題があったら対応できないという返事だったようです。
私はこれまで医療の現場で答えがない問題に遭遇した時、「自分の子だったらどういう選択をするか」ということ大切にしたいと考えてきました。コロナワクチンを打ちたい人は打てば良いし、打ちたくない人は打たなければいいと思いますが、「じゃあ自分は?」と聞かれた場合、現在のウイルスの毒性やワクチン事情を鑑みて、「自分の子供達には打たせないでしょう」という結論に至ります。自分の子供に打たせたくない物を地域の子供達に提供するのはどうしても納得できませんでした。それがずっと当院でコロナワクチンを接種してこなかった理由です。また、優先度が高い定期の予防接種の枠を削ってまで打つものではないと考えていたのもあります。ただ、クリニックの方に「コロナワクチンの接種をしているか」、「どうして小児科なのに子供にコロナワクチンを打ってもらえないのか」と問い合わせもきます。国が打って良い・打ちなさいと言っていて、それを打ちたい人がいる以上、小児科を専門としているクリニックがその 役目を担うのは当然のことであり、頑固な私の偏見により、このままコロナワクチンの提供を拒否し続けるのは間違いなのかなと悩み始めているのも事実です。
近いうち、患者満足度アンケートを実施しますが、その中でコロナワクチンに関してもみなさんに質問させて下さい。0〜4歳、5〜11歳の親御さんが何人いて、その中で何人がコロナワクチンの接種を希望していて、更にその中の何人が当院での接種を望んでいるのか、集計してみようと思います。接種希望者の多くが当院での接種を希望されているようなら、それに応えるのも地域のクリニックとして必要なことかもしれません。ただ、通常のワクチンだけでなく、10月〜12月はインフルエンザワクチンもあります。今でさえ接種希望者がなかなか予約が取れずに困っているのに、その上コロナワクチンも始めるとなると、更に予約が取りにくくなってしまいます。コロナワクチンを始めたことで、優先度が高い重要なワクチンを十分に提供することができなくなるため、本当にそれで良いのか、それはないんじゃないかという葛藤が生じると思いますが・・・。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html