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RSウイルス:0 → 4 → 6 → 3
アデノウイルス:1 → 3 → 3 → 3
溶連菌:0 → 3 → 2 → 8
感染性胃腸炎:53 → 66 → 109 → 115
水痘:0 → 0 → 0 → 0
手足口病:3 → 1 → 4 → 2
突発性発疹症:4 → 0 → 1 → 2
ヘルパンギーナ:3 → 3 → 5 → 5
インフルエンザ:1 → 1→ 8 → 1
新型コロナ:2 → 5 → 1 → 4
今週は1日あたり平均222人(先週は226人)の方が来院され、そのうち発熱者は平均92人(先週は91人)でした。
先週と同様に1週間以上、発熱が続いている方が非常に多かったです。そして、その多くの方が鼻水と辛い咳に悩まされています。日中はそこまで酷くなくても、夜間は咳き込んで何度も目が覚めたり、嘔吐したりします。これが続くと本人だけでなく親御さんも疲弊してきます。
寝ると鼻水が喉に垂れ込んでむせる・鼻が詰まって苦しくて起きるような場合は、上体を起こして(頭を高くして)寝ると垂れ込みを減らせます。また、寝る前にお鼻を吸ってあげましょう。特にお風呂後は鼻水が柔らかくなっているので絶好のチャンスです。大抵のお子さんは泣き喚いて激しく抵抗しますが、負けずにがっちりホールドして吸ってあげましょう。涙で鼻水が柔らかくなり、より吸いやすくなります。ここで可哀想と思ってやめてしまうと、結局苦しいまま眠れません。お子さんも吸えば楽になるとわかれば少しずつ協力してくれるようになります。鼻水はどんどん出した方が早く良くなるので、何度でも吸ってあげて下さい。5〜6歳になると自分で鼻をかめるようになりますが、それ以下の年齢だとなかなか難しいです。小さいお子さんがいる場合は一家一台、自動吸引器を常備しておくと非常に役に立つと思いますので、持っていない方は検討してみても良いかもしれません。
一方、ヒューヒュー・ゼィゼィして起きてしまう時は気管支の炎症を抑えるお薬(内服や吸入)を使用します。吸入は気管支を広げる作用があります。ただ、機械がなければできません。当院でもお貸ししていますが、限りがあるので全員にしてもらうのは難しいです。こちらも小さいお子さん(だいたい5歳以下くらい)で風邪の度に咳が酷くなる場合は検討してみても良いかもしれません。
胃腸炎は先週に引き続き流行中です。小学校でも学級閉鎖になったところもあり、ノロウイルスなどが検出されているようです。園や学校から持ち帰り、家庭内で蔓延する例も多いため、手洗い励行をお願いします。
嘔気・嘔吐・腹痛がある場合はお腹を休める事を優先して下さい。ご飯は食べなくても大丈夫です。無理に食べるとかえって悪化しますので、症状が落ち着くまでは少量の水分(経口補水液)をこまめに摂取することを意識して下さい。
目やにの風邪は今週も健在でした。一度罹って改善したと思ったら、数週後にまた目やにと風邪症状を生じる方もいます。同じような症状を出す複数のウイルスまたは細菌がいる印象です。
RSウイルスは今のところ静かにしているようです。
また、今週は溶連菌に感染している方がやや増えました。発熱・咽頭痛・発疹・充血・下痢などの症状があります。溶連菌ではなかったとしても喉が赤い方が多く見られており、喉に感染するウイルスや細菌も増えてきている印象です。
「何が原因でこんなに発熱が続くのか心配」という親御さんが多いですが、原因ウイルスや細菌を特定できる例は極わずかで限られているのが現状です(八千代医療センターからの情報では、気道感染で入院している方から、ちらほらとライノウイルスやエンテロウイルスというものが検出されてはいるようです)。発熱している多くの方に「何かしらのウイルス・細菌による風邪」としか言えず、申し訳ない気持ちとともに、私自身もモヤモヤしています。
しばらくこの傾向は続きそうです。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html