ブログ
Blog
ブログ
Blog
今月からスポットビジョンスクリーナーという装置を用いて、眼のスクリーニング検査を始めました。チェックできるのは、
・近視:遠くの物が見えにくい
・遠視:遠くの物も近くの物も見えにくい
・乱視:物が二重三重など複数重なって見える
・斜視:眼が正面を向かない
・瞳孔不同:左右の瞳孔径に左右差がある
・不同視:片方の視力が極端に低い
・非対称な眼位:左右の眼がそれぞれ異なる方向を向いている
(視力を測定することはできません)
です。
写真のような装置を用いて数秒で検査が完了します(ただし、泣いてしまったり、装置を見てくれなかったりするとうまく測定できません)。
検査の目的は、
「弱視を早期に発見・治療することで視力を守ること」
です。
子どもの50人に約1人(2〜3%)が弱視と言われています。視力の発達のピークは3歳〜5歳のため、遅くともこの間に弱視または弱視の危険因子を発見し、治療を開始することが重要です。4歳までに治療を開始すると95%、7歳まででは75%が改善すると言われています。
弱視の症状は、
・目線がずれる
・目を細めたり頭を傾けて物を見る
・つまずきやすい/転びやすい
・階段を異常に怖がる
・片目を隠すのを嫌がる
・上目づかいで見る
・明るい屋外で片目をつぶる
・テレビを見る位置が近い
・成績が下がった
・ノートをとらない/宿題に時間がかかる
などが挙げられます。
6か月以上のお子さんで検査可能ですので、当院では主に「6〜7か月健診」「9〜10か月健診」「1歳健診」を受診される方に無料で検査を行っております。それ以外の方は一般診療の中で、子ども医療費助成内(印西市は200円)で行っております。
12歳までの子どもの学習能力の80%は視覚を通して得られるものと言われています。もし上記の症状に心当たりがあったり、もともと眼に関して不安があったりする場合は、「遅すぎた・・・」となる前にぜひスクリーニング検査を受けてみて下さい。