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RSウイルス:(1 →) 0 → 1
アデノウイルス:(1 →) 0 → 0
溶連菌:(0 →) 0 → 2
感染性胃腸炎:(116 →) 49 → 87
水痘:(0 →) 1 → 1
手足口病:(2 →) 2 → 0
突発性発疹症:(2 →) 1 → 2
ヘルパンギーナ:(5 →) 0 → 0
インフルエンザ:(6 →) 9 → 53
新型コロナ:(150→) 97 → 95
今週は発熱者の数は少なめで、1日あたりの平均発熱者数は69人でした。それに従い、コロナ陽性者の数も減ってきて一週間の平均陽性率も33.7%(先週は55.4%)と大きくダウンしました。
一方で、インフルエンザが急増加しています。今週一週間の平均陽性率は18.8%(先週は5.1%)で、1/15(日)はコロナ陽性者よりもインフルエンザ陽性者の方が多くなりました。この調子だと、明日以降はしばらくインフルエンザで発熱外来が賑わうのではないかと予想しています。
コロナと違ってインフルエンザの場合はタミフル・リレンザ・イナビルなどの抗ウイルス薬があります。ウイルスをやっつけるのではなく、増殖を抑えることによって、発熱期間を短縮したり、症状をマイルドにしたりできます。発症から48時間以内に内服すると効果がありますが、それ以降ではあまり効果がないと言われています。そのため、適切なタイミングで診断・内服につなげることが大切です。コロナと同じですが、発熱してすぐの抗原検査ではウイルス量が十分に増えておらず、陰性になってしまう確率が高くなります。翌日・翌々日に再検査して陽性とわかれば48時間以内に内服開始できますが、それ以降になってしまうとあとは自然経過でみることになります。とは言っても、インフルエンザになったからといって必ず内服しなければならない訳ではありません。ほっといても勝手に治ります。内服する・しないは、ご本人や親御さんの意向に従うで良いと思います。
内服関連で言えば一時、タミフル内服後の異常言動が注目を集めていました。しかし、これは正確には正しくありません。タミフルによる異常言動ではなく、むしろインフルエンザ自体による異常言動と考えられています。インフルエンザウイルスは大きいお兄さん・お姉さんでもけいれん発作を起こしたり、幻覚や幻聴をきたします。数分や数時間でおさまれば問題ありませんが、これが12時間以上続いた場合、インフルエンザによる急性脳症の可能性が高くなります。八千代医療センターに勤務していた時は、毎年インフルエンザの時期になると、けいれん発作で運ばれてくる子が増え、その中の何人かは急性脳症の診断となり、PICUに入室していました。今年は数年ぶりにそうなってくるかもしれません。
コロナ・インフルエンザ以外の感染症では年末からの胃腸炎や、目やに・鼻水・咳の風邪がまだまだ見られています。
そして今週は既に花粉症の症状が出てきた方もチラホラ受診してきています。私も昨年、遅咲きながらデビューさせていただきましたが、充血してコンタクトが付けられなかったり、鼻をかみ過ぎて肌荒れしたりと地味に辛かったです・・・
今後はインフルエンザと花粉症で院内が賑わってきそうです。なるべくお待たせせず、一人でも多くの方を診察できるように頑張ります。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html