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RSウイルス:(0→) 0 → 0 → 0
アデノウイルス:(68→) 17 → 15 → 10
溶連菌:(47→) 12 → 16 → 30
胃腸炎:(94→) 46 → 61 → 120
水痘:(2→) 1 → 2 → 0
手足口病:(0→) 0 → 1 → 0
突発性発疹症:(1→) 0 → 0 → 0
ヘルパンギーナ:(0→) 1 → 0 → 0
インフルエンザ:(70→) 41 → 53 → 144
新型コロナ:(2→) 15 → 21 → 67
今週の発熱者は1日あたり平均97人(先々週は62人)でした。
学校が始まって2週間ほどが経ち、あっと言う間に発熱者が増えました。1日あたりの来院患者数も先週は180人/日と4か月ぶりに200人を切りましたが、今週は215人/日と通常に戻りました。
インフルエンザが再度猛威を振るっています。多くはA型ですが、今週はB型の方が連日確認されています。B型の方は合計で21人(先週は1人)となりました。確実にB型が蔓延してきています。先週はA型に感染し、今週はB型に感染してしまった方もいらっしゃいました。そして、コロナも増えてきています。
週末の土日は検査をすると60%以上の方がインフルエンザA型とB型もしくはコロナが陽性となりました。インフルA型+コロナ陽性の方は数名いましたが、今後はインフルA型+B型+コロナのトリプルコンボとなる方も出てきそうな予感すらします。症状は発熱や関節痛に加えて咽頭痛・鼻汁・咳嗽といった気動症状がメインですが、腹痛・嘔吐・下痢といった胃腸炎症状を訴える方も見受けられます。型による症状の違いはほとんどありません。
インフルエンザやコロナはけいれん発作を起こしやすく、10代の大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんでもけいれん発作を起こしたり、急性脳症を発症したりします。熱が下がるまではなるべく大人の目が届くようにすると良いでしょう。勤務医時代にはインフルエンザ罹患中のお子さんが1人で入浴し、湯船に浸かっている最中にけいれん発作を起こしてしまい、溺水してしまった例も経験しました。入浴中であっても聞こえてくる音に注意を払い、時々声をかけるなどしても良いかもしれません。
他、胃腸炎も増えています。多くの方が嘔吐・下痢で来院されています。脱水や低血糖にならないように経口補水液を少量ずつこまめに摂取しましょう。また、意外と知られていませんが、胃腸炎の時もけいれん発作を起こすことがあります。胃腸炎関連けいれんといって、特に下痢が酷い場合が多いですが、発熱していないのに1〜2分の短いけいれん発作を繰り返してしまうことがあります。短時間の間に何度もけいれんしてしまうため焦ってしまいますが、落ち着いて救急車を呼びましょう。テグレトールというお薬を飲めばすぐに治ります。点滴薬はないので、飲めない場合は鼻から胃管を入れて薬を注入する必要があります。しっかり対応すれば後遺症など残すことはまずありません。
月に1回、火曜のお昼にスタッフミーティングを行っています。今月は年末にご協力いただいたアンケートの集計結果を共有しました。お答え下さった547名の方、本当にありがとうございました。来週のブログに結果とコメントを報告させていただこうと考えております。他の親御さんがどのような意見を持っているかなど参考になるかと思いますので、ぜひお目通しいただけたらと思います。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html