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RSウイルス:(0→) 0
アデノウイルス:(13→) 12
溶連菌:(32→) 44
胃腸炎:(95→) 106
水痘:(0→) 0
手足口病:(0→) 0
突発性発疹症:(1→) 2
ヘルパンギーナ:(0→) 0
インフルエンザ:(158→) 126
新型コロナ:(106→) 96
今週の発熱者は1日あたり平均101人(先週は110人)でした。
1日あたりの来院数は平均230人(先週は227人)でしたので、少し発熱患者が減ったという印象です。
インフルエンザはA型が63人、B型が60人となり、とうとうB型が追いつきましたが、全体数としては先週よりも少なくなりました。コロナに関しては先週と横ばいですが、近しい人がコロナ陽性となった場合、発熱していなくても陽性となる方が複数いて、検査基準をどうすればよいか悩む例もありました。
溶連菌に関しては更に陽性者が増えました。インフルエンザやコロナに罹患後、なかなか熱が下がらないといった場合、混合感染として以前はアデノウイルスが多かったのですが、今週は溶連菌が多く見受けられました。発熱や喉が痛い・赤い・舌がぼつぼつする他に細かく淡い発心が体に出てきて痒かったり、目が赤くなったりします。合併症としては蜂窩織炎やリンパ節膿瘍、急性糸球体腎炎などがあり、どこにでもいるありふれた弱い菌ですが、こじらせると厄介な菌でもあります。
最近、人食いバクテリアという単語をニュースなどで見聞きする機会が多いかと思いますが、実はこれ、現在流行している溶連菌(A群溶血性連鎖球菌)のことです。これにより致死率が非常に高い劇症型溶血性連鎖球菌感染症が引き起こされます。溶連菌は通常、喉に感染します。これがいわゆる一般的な溶連菌感染で、抗菌薬の内服ですぐに治ります。これから劇症型に発展することはありません。ただ、溶連菌が傷口などから皮膚・筋肉・血液に侵入して感染が成立してしまうと、劇症型に発展することもあります。年間100〜200人ほどが発症し、その約30%が命を落としてしまうようですが、今年は溶連菌の流行により、ややその数が増えているため話題になっています。劇症型の発症者は一般的に30歳以上の方が多く、子供には稀なので極端に怖がる必要はありません。私は研修医の時に1例(30代女性)だけ経験しましたが、もう2度とこの病気には巡り合いたくないと思いました。
話は変わりますが、予防接種についてです。
4月(もしかしたら5月?)以降、現在のHibと4種混合が一つになった5種混合の接種が開始される見込みです。
また、来年以降は肺炎球菌ワクチンも現在の13価だけでなく、15価のものも接種開始が検討されています。
そして、BCGワクチンに出荷調整がかかっており、もしかしたらご迷惑をおかけしてしまうかもしれません。
詳しい情報が入りましたら、LINEなどでお知らせ致しますので、少々お待ち下さい。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html