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RSウイルス:(10 →) 11 → 7
アデノウイルス:(1 →) 4 → 1
溶連菌:(17 →) 21 → 10
感染性胃腸炎:(102 →) 92 → 87
水痘:(0 →) 0 → 0
手足口病:(1 →) 4 → 4
突発性発疹症:(0 →) 0 → 1
ヘルパンギーナ:(27 →) 62 → 90
インフルエンザ:(0 →) 6 → 11
新型コロナ:(10 →) 10 → 9
今週は1日あたり平均220人(先週は233人)の方が来院され、そのうち発熱者は平均108人(先週は113人)でした。
発熱者も非発熱者も、喉が赤い・痛い方が非常に多く目につきます。
先週と比べるとヘルパンギーナの方が更に増えました。喉が痛くない方や発熱しない方もいますが、多くは喉が痛くて39〜40℃の高熱を伴います。発熱は長く続かず、大抵は1〜2日ほどで解熱します。
ただ、今週もヘルパンギーナでけいれん発作を起こされた方が何名かいました。けいれんしたら吐いた物で窒息しないように体ごと顔を横に向けて観察しましょう。多くは数分で止まります。目安として、5分で収まれば落ち着いて自家用車で医療機関を受診し、5分以上続くようなら長引く可能性があるため救急車を呼んで下さい。けいれん中は呼吸がうまくできないため、顔や唇が紫色になってきて、このままどうにかなってしまうのではないかと心配になりますが、けいれんが止まれば元に戻るので落ち着いて対応しましょう。
週末にかけて溶連菌はだいぶ減ってきた印象です。第一選択薬であるペニシリン系抗菌薬に出荷調整がかかっており、在庫がない薬局が増えてきたため処方に苦労していました。このまま落ち着いてくれれば助かります。
数として多くはありませんが、困っているのがRSウイルスです。特に生後数か月で感染し、発症1〜2日目でゼイゼイしている場合はかなりの確率で酸素投与や呼吸補助が必要になるため、ほぼ入院が必須となります。しかし、近隣病院に空きベッドが少なく、紹介先を探すのに30分以上要してしまいます。
時々「RSの検査をしてもらうように園から指示されました」と言って受診される方がいます。しかし、RSウイルスの検査は1歳未満でのみ保険適応となります。1歳以上のRSウイルスの検査は自費、もしくは病院持ちとなりますので通常は行いません。ただ気道症状がやや重い場合はRSか否かわかっていた方がその後の経過が予測しやすくなったり、入院の必要性を判断しやすくなったりすることがあるため、そのような場合に限って検査をしています。ご理解いただけたらと思います。
先週は学級閉鎖している学校もあったインフルエンザですが、現在のところ思ったより感染拡大していません。このまま落ち着いてくれればと思います。
もうセミが鳴き始めました。ジョイフル本田では鈴虫やカブトムシ・クワガタの成虫も並び始めました。いよいよ夏!という気分になり、少しテンションが上がってきますね。楽しい夏休みまであと少し!いろいろと感染症が落ち着かない状況ではありますが、体調管理に気をつけて、夏を満喫する準備をして下さい。
☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html