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<10/31〜11/6>地域で流行っている病気|あんべこどもクリニック|印西市の小児科・アレルギー・予防接種・乳幼児検診

<10/31〜11/6>地域で流行っている病気


RSウイルス:(3 →) 0 
アデノウイルス:(0 →) 0 
溶連菌:(0 →) 1 
感染性胃腸炎:(48 →) 42 
水痘:(0 →) 0 
手足口病:(21 →) 25 
突発性発疹症:(1 →) 0 
ヘルパンギーナ:(0 →) 0 
インフルエンザ:(0 →) 0 
新型コロナ:(20→) 40 

 

今週も発熱患者数は多くなく、1日あたり平均で57人(先週は58人)でした。来院された方のおおよそ5人に1人が発熱者となります。

コロナ陽性者がまた増えてきました。陽性率も5.4→7.6→10.4→22.5%と確実に上がってきており、土曜・日曜の陽性率は30%を超えています。小学校高学年以上のお子さんの陽性者が多いですが、乳幼児の陽性者の方も出始めてきました。白井市やこの近隣ではコロナが流行して学級閉鎖をしている学校もあります。

コロナの困ったところは感染力が強いくせにあっという間に解熱することです。ほとんどの方が1〜2日ほどで解熱して元気になります。発熱してすぐ検査をして陰性となった場合、3〜4日発熱が続けばまた検査しようと思うかもしれませんが、翌日・翌々日には解熱するため、「熱は下がったし、もう一度検査しなくていいか」となります。また、発熱して病院へ行こうと思った矢先に解熱するため、「もう受診しなくていいか」となります。いずれのケースも本当に陽性だった場合、それを知らずに外へ出て多くの人と接触するため、感染を更に拡大させてしまう要因となります。

とはいうものの、今のコロナは「感染したら重症化するから困る」のではなく、「感染したら隔離されてしまう/させてしまうから困る」というのが現状だと思います。インフルエンザと同等の扱いにして、濃厚接触者の隔離をやめるだけで、だいぶ生活しやすくなるのではないでしょうか。期待はしていませんが、政府には早く現行の対応を修正して欲しいものです。

手足口病は先週よりも更に増えました。今回のは発熱せず水泡も派手ではありませんが、舌に潰瘍を作っている子が多い印象です。痛い・食べられないなどの場合は、口内炎の薬や痛み止め(解熱剤)を適宜使用して対応してみましょう。

 

以下、雑談です。

以前より子供の事故に関してブログにまとめようと思いつつできずにいましたが、最近は悲しいニュースが目につき過ぎます。ついこの前は富山と千葉で子供が行方不明になり、いずれも溺死した状態で発見されました。また、今週は千葉で2歳児が25階から、大阪では4歳児が4階から転落してしまいました。いずれも即死と思います。

私が育った八千代医療センターはPICU(小児集中治療室)を兼ね揃えており、小児なら内科・外科全て診ます。もちろん外傷も受け入れ、他科と連携しながら治療を行います。溺水、高所からの転落、重症熱傷、交通外傷といった重症度の高いものから転倒による頭部打撲や異物誤飲、歯ブラシや箸・鉛筆などによる口腔内外傷などありとあらゆる外傷を診てきました。そのような経験から、どのようなケースが危ないのか・どのような点に注意しなければならないのかを熟知しています。起こる事故に、「え?こんな事故があるの?」というケースはありません。「それは事故を起こして当然だよ・・・」と、過去に起きた事故と同じようなケースしかありません。

・乳児と一緒に大人の布団で添い寝して、気づいたら心肺停止
・後部座席に乳児を一人チャイルドシートに乗せていて気づいたら心肺停止
・顔が見えない抱っこ紐(スリング)で気づいたら心肺停止
・前かがみになった時に抱っこ紐から転落
・ライフセーバーを着用しない水難事故
・一人を風呂場に残して、もう一人の着替えをしている間の溺水
・ベランダに室外機や椅子/荷物と行った足場となるものを置いていた転落事故
・テーブルの手の届く範囲に置いた熱い飲み物を被った熱傷
・サンダルで花火をして火種が素足に落ちて植皮が必要な重度熱傷
・駐車場で自らが運転する車で子供を轢いてしまう事故
・4歳未満の子に豆を与えて窒息
・食事中にふざけて笑わせた際に窒息
・ベルトをしていないハイチェア/チャイルドシート/バウンサーからの転落
・バリケードをしていない階段からの転落
・箸/鉛筆/歯ブラシを加えて走り回る

など、具体的なケースを挙げればキリがありません。そして一番意識してもらいたいのは、事故の多くは「親が子供から目を離した隙」に起きているということです。

皆さんも普段の行動やご自宅の中で、危ないところはないか一度チェックしてみて下さい。「ここに子供が来たらこうなる」「ここで子供がこういう行動を取ったらこうなる」ということを想像しながらチェックすると良いと思います。危険を予測できたら、次はそれを防ぐにはどうするかを考えます。そして、それでも事故が起きてしまった場合、ダメージを少しでも軽減するにはどうしたら良いかまで考えて対応するとバッチリです。例えば、私には4歳と2歳の娘がいますが、自宅ではソファの周りをクッションで囲っています。足が濡れていると滑って転ぶので、脱衣所の床全面にマットを敷いています。余程の理由がない限り2階に子供たちを連れていきませんし、ベランダに出したことも一度もありません。花火やバーベキューもまだ早いです。「何歳になったらスーパーボールで遊んでいいの?」と聞かれますが、「二十歳になったらね」と答ています。車に乗せる時は大人がいない方のドアは絶対に開けません。豆やぶどうやミニトマトなどは必ず小さく切って与えていますし、熱い物は冷めてからテーブルに載せます。「見栄えが悪くなる」「面倒臭い」と思う人もいるかもしれません。妻にもよく注意するのですが、妻でさえ「(また言ってるよ・・・)はいはい」と面倒臭そうに返事することが多いので(その度にハラワタが煮え繰り返りますが・・・)、そう思う人の方が多いのかもしれません。でも、事故は起きてからでは遅いのです。転落死してしまったお子さんのお母さんは「自分はどうなっても良いから、どうかこの子を助けて下さい」と叫んでいました。それならどうして高層マンションの部屋に子供一人置いて出かけてしまったのか・・・取り返しがつかなくなってから反省しても意味がないのです。自分の子を守れるのは自分だけです。病気は防ぎようがありませんが、事故は防げます。注意一つで確実に救えます。

乳児健診の際に、各月齢のお子さんごとによく起きる事故・怪我についてお話ししていますが、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

防げたはずの事故で命を落とす子供や、悲しむ親御さんが一人でも少なくなるように願っています。

 

☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html

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