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<12/19〜12/24>地域で流行っている病気|あんべこどもクリニック|印西市の小児科・アレルギー・予防接種・乳幼児検診

<12/19〜12/24>地域で流行っている病気


RSウイルス:(0 →) 1 → 0 → 1 → 1
アデノウイルス:(0 →) 0 → 0 → 0 → 1
溶連菌:(1 →) 1 → 0 → 1 → 0
感染性胃腸炎:(94 →) 106 → 123 → 145 → 116
水痘:(0 →) 0 → 0 → 0 → 0
手足口病:(12 →) 15 → 7 → 4 → 2
突発性発疹症:(2 →) 1 → 0 → 0 → 2
ヘルパンギーナ:(0 →) 0 → 4 → 1 → 5
インフルエンザ:(0 →) 0 → 0 → 0 → 6
新型コロナ:(115→) 113 → 129 → 168 → 150

 

今週の大きなニュースはインフルエンザです。とうとう当院でインフルエンザ陽性者が6名(A型 5名、B型 1名)出ました。県内のインフルエンザ陽性者は先週より3倍増えて100名を超えてきており、倍々ゲームの様相を呈しています。ここ数年、影を潜めていたので、免疫がない人がほとんどです。園からは例年よりもワクチンを打っている子が少ないとの報告も受けています。コロナのように何波も何波も押し寄せることはありませんが、一度流行すると手がつけられなくなります。園や学校は冬休みになりますが、旅行や帰省で不特定多数の人と接触する機会が増えますので、これまで通りの感染対策は必須です。

なお、今週の発熱者は1日あたり82人(先週86人/日)、コロナ平均陽性率は44.1%(先週は45.4%)でした。

 

胃腸炎や発熱の方が多いせいか、「食欲がなくて心配で・・・」という相談が多くなってきました。「そういう時は食事をお休みしましょう」と言うと、「え?食べなくて平気なんですか?」と驚かれるお母さんが多くいらっしゃいます。確かに食欲は体調のバロメーターなので、食事を摂らないと心配になるかもしれません。ただ、ここで無理に食事をすると、かえって逆効果です。例えば足を捻挫しているのに100mダッシュを頑張らせることと同じです。足を捻挫したら負荷をかけないように安静にしなければならないのと同じで、食欲がない時は食べられるだけの量で構いませんし、むしろ食べずにお腹を休める方がずっと大切です。
「お腹を休めるのも大切な治療」と思って下さい。ただ、脱水と低血糖を防ぐために経口補水液など糖入りの飲み物をちょこちょこ飲みましょう。「食べないかわりに、ちょこちょこ飲む」です。「飲まず食わず」は百害あって一利なしです。「飲めず食えず」になってしまったら入院が必要なので、その時はすぐに受診して下さい。

 

以下反省です。

先日、「歩き方がおかしい」と2歳の子が受診されました。元気に診察室を動き回っていて、特に違和感を感じなかったので様子をみてもらうようにお話して帰宅しました。その数日後に「座った状態から立てない」「手が挙げられない」「歩くと膝がカクカクする」ようになり、より悪化したと再来されました。ただ、診察室では前回と同じようにニコニコ歩き回っているし、座った状態から立てるし、両手も挙げられました。お母さんが訴える症状からは、ある一つの疾患が考えられたので、「こういう病気があるけれど、今の様子をみると違うんじゃないかな」とお話しして、その症状がはっきりしてくるかどうか再度経過をみてもらおうとしました。しかし、お母さんは「絶対に普段とは違うんです」とかなり心配された様子であったため、小児神経の先生が充実している連携病院に紹介したところ、種々の検査の結果、まさにその疾患の診断となりました。
昔から「子供の一番の観察者は母親」という格言があります。指導医からも「お母さんの観察力には誰も敵わない。医者であっても敵わない。お母さんがおかしいと感じているならば、それは本当におかしい状態だから、注意して診察しなければならないよ。」と教わりました。今回、まさにその言葉を体感することになりました。初回の受診時にいち早く異常を感じ取り、紹介することができなかったこと、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。それと同時に、諦めずに再度当院に来て訴えてくれたこと、とても感謝しています。
今回の件もそうですが、お母さんやお父さん、場合によってはお子さんから教わることがたくさんあります。診察は慌ただしくなりがちですが、どうぞ遠慮なく思ったことをおっしゃって下さい。伝わってないなと思ったら何度でもおっしゃって下さい。その積み重ねがとても大事なんだと再確認しました。

 

まだ仕事納めまで数日ありますが、年内の地域で流行っている病気シリーズは今回で最後とし、次回は年明けにしようと思います。病気・怪我には十分気をつけてお過ごし下さい。

良いお年を〜(^ . ^)/

 

☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html

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