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<6/5〜6/11>地域で流行っている病気|あんべこどもクリニック|印西市の小児科・アレルギー・予防接種・乳幼児検診

<6/5〜6/11>地域で流行っている病気


RSウイルス:(3 →) 6 → 5
アデノウイルス:(3 →) 4 → 2
溶連菌:(8 →) 11 → 13
感染性胃腸炎:(115 →) 136 → 117
水痘:(0 →) 0 → 0
手足口病:(2 →) 4 → 3
突発性発疹症:(2 →) 1 → 0
ヘルパンギーナ:(5 →) 1 → 10
インフルエンザ:(1 →) 1 → 2
新型コロナ:(4 →)  3 → 3

 

今週は1日あたり平均232人(先週は223人)の方が来院され、そのうち発熱者は平均97人(先週は88人)でした。

感染症が落ち着くどころか、来院患者も発熱患者も増えています。今週もこれまでと大きく傾向は変わりませんが、週の後半になってヘルパンギーナ(あとで発疹が出てくれば手足口病です)がちらほらと目に付くようになりました。

ニュースを見ると、インフルエンザ、RSウイルス、ヘルパンギーナ、手足口病、溶連菌などが猛威を振るっている地域があるようです。この周辺はまだどれも流行とまではなっていません。ちらほら程度で終わるのか、これから流行を控えているのかは経過を見なければなんとも言えませんが、同時にいくつも流行するのだけは許して欲しいです。

そして今週、麻疹(はしか)が千葉県でも確認されましたね。コロナの時に痛感しましたが、感染症を封じ込めるのはほぼ無理なので、全国に広まるのも時間の問題なんだろうなと思っていました。麻疹は潜伏期間が10日程と長いので、発症して診断を受けた時には既に多くの人にウイルスをばら撒いてしまった後ということになります。
麻疹の症状は発熱、咳・鼻水、充血・目やに、倦怠感の後に一旦解熱しますがすぐに再度発熱し、それとともに全身に発疹が出現します。検査は血液検査で、結果が出るまでに1週間弱かかります。ウイルスなので、特効薬はなく、症状を緩和させる対症療法となります。
合併症として肺炎や急性脳症があり、今でも1000人に1人が死亡すると言われています。また、乳幼児期に罹患した場合、10万人に1人の割合で学童期になって亜急性硬化性全脳炎を生じ、中枢神経が破壊されるという遠隔期の合併症もあります。
一度罹患すると終生免疫を獲得できるので、2度とかかることはありません。一番の予防策はワクチンです。ワクチンを1回打つと95%以上(2回打つと97%以上)の方が免疫を獲得できます。印西市においてはコロナ前まで麻疹・風疹ワクチンの接種率はほぼ100%でしたが、今は90%前半ほどに落ち込んでいるようです。つまり、麻疹に感染する可能性が高い乳幼児が以前よりも増えているということになります。麻疹が話題になってから、1歳未満だけど自費で麻疹・風疹ワクチンを接種したいという問い合わせを複数いただいていますが、生後6か月以上であれば接種することは可能です。一方、1歳以上のお子さんでまだ接種されてない方は早々に接種することをおすすめします。なお、一般的にワクチンを接種して免疫が得られるようになるまでに2〜4週間の時間が必要と言われています。

 

話は変わります。私は時々、急に口数が少なくなって診察中に涙を流すことがあります。別に次女に「パパがいなくても寂しくない」と言われたり、妻に「子ども達の寝かしつけ後の自由時間が欲しいから別に早く帰って来なくていいし、むしろ遅く帰ってきて」と言われたりしたことを思い出して泣いている訳ではありません。
これまでの人生で声を枯らすという経験をしたことはほとんどなかったのですが、開業してからは定期的に喉を痛めて声が枯れます。患者さんから喉の風邪をもらったわけではなく、原因は喋りすぎでした。今までどんだけ喋っていない寂しい奴なんだと悲しくなる時もあります。出ない声を頑張って出そうとすると喉が痛くなり、泣きたくないのに自然と涙が流れてくるのです。診察中に私が突然泣き出したら、「あ、頑張って声を出そうとしているんだ」と思って、そっと見て見ぬ振りをしていただけたら幸いです。

 

 

☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html

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