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<5/15〜5/21>地域で流行っている病気|あんべこどもクリニック|印西市の小児科・アレルギー・予防接種・乳幼児検診

<5/15〜5/21>地域で流行っている病気


RSウイルス:0 → 4 → 6 
アデノウイルス:1 → 3 → 3 
溶連菌:0 → 3 → 2 
感染性胃腸炎:53 → 66 → 109 
水痘:0 → 0 → 0 
手足口病:3 → 1 → 4 
突発性発疹症:4 → 0 → 1 
ヘルパンギーナ:3 → 3 → 5 
インフルエンザ:1 → 1→ 8 
新型コロナ:2 →  5 → 1 

 

今週は1日あたり平均226人(先週は204人)の方が来院され、そのうち発熱者は平均91人(先週は62人)でした。

4月の中旬になってから発熱で受診される方が増えてきました。特にゴールデンウイークを明けてからは、ずっと高熱、あるいは日中は解熱しても午後や夜になると発熱するということが一週間以上も続く方がとても多くなりました。鼻水や咳といった気道症状を伴っています。
一般的に4〜5日間発熱が続くと長いなという印象で、指チックンの血液検査で炎症の値を確認しています。大抵は炎症の値が低く、ウイルス感染と判断して抗菌薬を使用することはないのですが、最近の長引く発熱の方達は炎症の値が高く、細菌感染と判断して抗菌薬の内服を開始する方が多いです。それでも解熱せず、気管支炎や肺炎に進展したり、炎症の値が高くなり過ぎたりして入院が必要になる方も連日数名いらっしゃいます。

また、鼻汁・咳嗽に加えて目やにを伴う風邪はここ2〜3週間ずっと目につきます。アデノウイルス感染に似た症状なので、喉の赤みが強かったり目やにが酷かったりする場合は検査で確認していますが、まず陰性です。感染力は強く、同じ症状で受診されるご兄弟や親御さんも多くいらっしゃいます。

呼吸がヒューヒューして喘息発作を起こしている方も増えています。先週、今週は貸し出し用の吸入器がほとんど出払っている状態でした。発作は気道感染やアレルギー(花粉など)、天候(寒暖差や気圧の変化)が引き金となり生じますが、ほぼ気道感染に伴い生じた発作の方でした。

RSウイルスやインフルエンザが流行してきている地域もあるようです。当院ではまだ多くは見られていませんが、上の推移から増えてきているのは事実なので、今後どこまで拡大してくるか気になるところです。特にRSウイルスが流行してしまうと呼吸が苦しくなる子が増えてしまい、吸入器の貸し出しが追いつかなかったり、入院先のベッドを見つけるのに難渋したりしてしまうため、非常にビクビクしております。

一方で夏の風邪の代名詞であるヘルパンギーナや手足口病の方も数名ですが見受けられました。

最後は胃腸炎です。非常に増えてきており、園によっては閉鎖しているクラスもあるようです。低血糖や脱水にならないように、糖入りの経口補水液を少量ずつ、そしてこまめに摂取していきましょう。

 

というように、現在は非常に多くの感染症が流行しています。コロナの流行がひと段落しましたが、これまでコロナに抑圧されていたウイルス達が一気に増えてきて、それらに感染した結果なのでしょうか。ひと昔前まではヘルパンギーナや手足口病は夏、RSやインフルエンザは冬とういうように流行する季節は決まっていましたが、最近はそれが崩れてきている印象を受けます。もうしばらくは今の状態が続きそうです。


そして・・・
連日、診察の待ち時間も長くなってしまって申し訳ありません。各種検査や他院への紹介が必要な発熱患者さんが増えているため、今まで以上に時間を要してしまいます(言い訳になってしまいますが・・・)。かと言って、今よりも発熱患者の予約枠を減らしてしまうと日中に受診できなくなる(18時以降の時間外の予約になってしまう)患者さんが増えてしまいます。具合が悪い中でお待たせしてしまうのは本当に申し訳ないのですが、多くの方が日中のうちに受診できるようにスタッフ一同頑張りますので、どうかご理解いただけたら幸いです。なお、待っている間に状態が悪化してしまった場合は遠慮なくお声かけ下さい。我々スタッフが早めの診察が望ましいと判断した場合は予約時間を繰り上げて診察させていただきます。

 

長い間ブログをお休みしてしまい申し訳ありませんでした。毎週毎週、思ったことを徒然なるままに書いていただけなので、全然大した内容ではなかったのですが、診察時に
「ブログ更新されないんですが、HP壊れていませんか?」
「ブログ止まっちゃってどうしたのかなと心配してました」
「ブログの再開、楽しみにしています」
「元気そうで安心しました」
と、お声をかけていただくことが多く、その度に非常に嬉しく思っておりました。私が想像している以上に目を通してくださっていたんだと改めて実感しました。
また再開しますので、ぜひ気が向いた時に読んでご参考下さい。これからもよろしくお願い申し上げます。

 

 

☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、上記は対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報はこちらhttp://www.inba-med.or.jp/update.html

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